はじめてのヨーロッパ オーストリアへ

こんにちは、おさむしです。
口だけ男って言ってくれてもいんですよ。
更新おそくて、すみません。
本日は6月に初めてヨーロッパに訪れた話。




はじめての機内食


「Chicken or Beef ?」
聞き覚えのある英語がキリッとした顔立ちの美人な女性の口から発せられる。

「ビーフ プリーズ!」
中学校で最初に習うであろうフレーズを30歳過ぎたおっさんがビクビクと緊張しながら答える。

「OK〜♪ Here you are.」
英語ができない日本人でも出来そうな何の変哲も無い会話ですら緊張する。
他の国の言語を話せるかどうかなんて、結局は度胸を出せるか、そして慣れである。

「センキュー!」
帰りの機内では、この男が調子に乗った様子で「It’s OK!!」と連呼するようになるのは言うまでもない。
そしてその頃には、ヨーロッパで得ることは日本の旅の延長上に存在しているのだなと思っているわけである。

6月の某日。私は人生初となる機内食が食べられる飛行機に乗って、ドバイへ向かっていた。
人生初のヨーロッパ訪問となるオーストリアへ向かうべく、乗り継ぎの空港を経由して16時間の空の旅へと。


オーストリア=ハンガリー帝国の名残を追い求めて


なぜオーストリアなのか?最初に必ず聞かれることだろう。
理由は単純で、家にあった本にオーストリアが載っていたからである。
人が初めてのことに挑戦する理由は、そんな些細なことでいいんだと思う。

その本はスイスとオーストリアを特集している内容だった。
“永世中立国”という立場にすごく興味のある私は、いつかスイスに行ってみたいと憧れた。
それが、まさかお隣のオーストリアに行くことになるとは想像もしていなかった。

ツアーというものが嫌いな私は、海外だろうと自由行動できる旅しか選ばない。
6月の閑散期ということで初めてのヨーロッパ行きのチケットはホテル込みでひとり10万円ちょっとで取ることができた。
本当ならいろんな国を回って長期間滞在できるチャンスでもあったが、毎日観光し続ける辛さを知っている私たちは程よく楽しむことを選んだ。

3泊6日のオーストリアとハンガリーへの小旅行。
インターネットでチケットの購入ボタンを押すとき、初めて自分たちで計画して道外のライブに行ったあの感覚に近いものを感じて眠れなくなった。
30歳を過ぎたって、小さなことでワクワクできるものだ。

現地に行って興味が湧くものに飛び込めるように、様々なパターンを想定して旅の計画をしていった。
場当たり的な旅を楽しむためには、計画的な旅行の何倍も準備が必要なのである。

夜空から顔を出す朝日を眺めながら、はじめて見る砂漠の街を見てワクワクが止まらなかった。
知らないことを自分の六感で体感するのは、私にとって至高の喜びなんだなと感じた。

隣に座ったおじさんが日本からのツアー旅行の添乗員で、ウイーンの楽しみ方について教えてくれた。
飛行機には日本人も乗っていたから非日常には程遠かったけど、ドバイの空港に降り立った瞬間に感覚が変わった。

肌で感じる空気、目に映る空港の様子、職員の働く雰囲気、観光客の顔立ち。
自分に入ってくるすべてが、ここが日本ではないことを伝えてきて、緊張が一気に増した。
同時にワクワク感もどんどん溢れ出てきて止まらなくなった。

空港にはギラついた免税店が並んでいて誘惑してくるが、ショッピングに興味のない自分の心は動かない。
トランジットは事前情報に相当脅されていたが、エミレーツ航空の乗り継ぎはわかりやすく、すぐに搭乗口まで辿り着くことができた。

サッカーのチャンピオンズリーグでよく目にするチームのユニフォームに書かれているロゴだなあ。
なんて考えながら椅子に座ると一気に疲れがきたのか、時差というやつなのか、頭が重くなった。
1時間くらいぼーっとしていたらオーストリア行きの便の時間になった。

日本からドバイへと10時間。トランジット3時間を経て、ドバイからオーストリアへと6時間。時差は7時間。
深夜0時に出発した私たちは、お昼12時のオーストリアへと降り立った。
正直ドバイの独特の雰囲気よりは、オーストリアは居心地が良く感じた。

空港の到着口を出た瞬間に広がる光景からヨーロッパを感じた。
色の使い方、フォントの選び方、人々の表情…

日本に来ている欧米の観光客がなんでもない看板を写真に撮りたくなる気持ちもわかる。
私は目に映るすべてのものに美しさを感じた。
普段自分が生きている日常に存在する人と価値観やセンスの違う人たちがそこのすべてを作っていることに興奮した。

発展途上国とかに行った方が違いを見れて楽しいと言う人もいるけど、自分は同じくらいの水準の国で違いを見つけるのが好きなのかもしれない。
列車のチケット一枚買うだけでも、そこに住む人々と自分の文化の違いを感じた。
これから起こるであろう色んな出来事を妄想しながら、宿泊先があるウイーン中心街行きの列車へと向かった。