OSANPOな日々 in 徳島




ヤットサーヤットサー 徳島市阿波おどり



日が落ちて来て、一気に歩いている人が増えてきた。
この日は街中が阿波踊りのために動いていて、そこに漂うパワーはとてつもないものだった。

便利な世の中になればなるほど、こういった一体感を見れる機会は減っていくのかな。
祭のときは、みんな休めばいいのに。助け合えばなんとかなる。



ついに川沿いの会場でも阿波踊りがはじまった。ヤットサ〜ヤットサ〜。
手の動き、表情、姿勢、フォーメーション。阿波踊りは美しい。

これだけの繊細な動きやフォーメーションの位置を揃えるには、並並ならぬ練習が必要だろう。
それにしても、船の上から見てる人たちが気になるぞ。


この日は道路もすべて封鎖されて、阿波踊りの演舞場になる。
外国からの観光客もたくさん来ていた。こういった伝統芸能は世界に誇れるものです。
どうやって未来の世界に残していくか、一人一人が考えないとね。

踊る姿を見ているとアイドルのライブ並みにアドレナリンが出てきて、一緒に踊り出したくなります。




すっかり夜も更けて、至るところで連が踊りだした。







踊り子たちの熱狂は、想像を遥かに超えてきた。
表情を見ると伝わってくる。ずっとこの日を待ちわびていたと。






連の後方から、太鼓や鉦鼓、笛などの鳴り物で踊りを囃し立てる。
力強い太鼓の音と頭に響き渡る鉦鼓を叩く音に、心臓が反応する。

こんなにも心が熱狂する祭りは初めてかもしれない。
湧き上がる街の声を聴きながら、私は夢中で阿波踊りを見つめていた。



だんだんと演舞が終わり、街も落ち着きを取り戻し始めた。
阿波踊り参戦のちょうど1年前、徳島を訪れた私はこの川沿いで踊りを練習する若者を眺めていた。

1年に1度の祭に向けて、夢中で練習する若者の姿を見て心動かされた。
都会の喧騒の中で、意味を求めて無我夢中に走った日々を思い出しながら。

そもそも意味なんていらなかった。心の向くままに、感じるままに行動すればいい。
徳島の阿波踊りから、いろんなことを教わった気がします。

もう少しだけ、いつだかの夏休みはつづきます。

(おわり)