オーストリアのウイーンをおさんぽ 01

こんにちは、おさむしです。
わたし、札幌に住みはじめました。
寒いと油断していたら猛暑が続き、溶けていました。
世間がお盆休みで浮かれる中、暑かったオーストリアを思い出します。




ウイーンにチェックイン


「チェックインプリーズ!!」
予約した紙を見せれば、難なくホテルにチェックインできると思ったのに。
甘かった・・・。

「Whackop wkbp rfijw jovoebkplp……」
聞き取ろうとすればするほど何を言ってるかわからず、従業員の若い女の子は呆れていた。

チップの代わりなのかサービス料が決められていて、たぶんその説明をしてくれたようだった。
結局聞き取ることはできなかったが、うんうん頷いてればコトは進んだ。
要は頷いてもいい相手か見極める、それがどの国においても大事なコトである。

何とかホテルに入ることができた私たちは、少し休憩してから街を散歩することにした。
どこに行くか予め計画を立ててきたが、時差ボケとはじめての言葉が通じない感覚が想像以上に自分を疲れさせた。

午後3時、遅いランチを求めて歩き出した。地図を見るのも面倒になったので、近所を散歩することに。
さすが普段から歩き回ってる私たち、1日が終わる頃にはウイーンの端っこまで歩き回っていた。

街の中心部から近い場所に宿をとったのは正解であった。
歩いて15分くらいすると立派な宮殿が現れた。

ウイーンの街は「リンク」と呼ばれる4kmの環状道路でぐるっと囲まれている。
その中は旧市街と呼ばれ、国立オペラ座等の観光スポットが密集している。歩きや路面電車で見て回れるらしい。

私たちが歩いていたのは、その外側だった。たどり着いたのは「ベルヴェデーレ宮殿」
地球の歩き方を開くと“リンク外側の歩き方”に出てくる有名な場所だった。

穴場を見つけたかったのに… 運命とは、皮肉なものである。

カメラ小僧の私は、歩きながら新鮮な光景が目に入る度、シャッターを押してしまう。
そんな私に神様が「自分の目で景色を見なさい!」と告げたのか、急にカメラが異常を起こして記録がすべて消えた。

旅先でこういったトラブルは割とあって、そのたび懲りずにいつもしょんぼりする。
オーストリアに着くまでのワクワクがすべて消えてしまったかのように、落ち込みながらもSDカードを交換して宮殿の中を歩きまわった。

「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」

どんなに落ち込んでも写真を撮ることはやめられないのだ。
スマホが生まれた影響で、場所もへったくれもない写真をすぐに撮る文化ができたことは嫌いなんだけど、撮りたくなる気持ちなら理解できる。

つながる喜びは、腹の奥底から、うれしい気持ちが込み上げてくる。
(写真は友人の誕生日祝いに撮って、送ったものである)

「いっつも何してるかわかんないよね〜!」
とSNSを見てくれている昔の友達から言われる度に、いろんな所にいる写真を載せ続けた。

“変化”という劇薬の中毒になった私は、自分が見る景色を共有することで変わらない場所で在り続けようとしていた。
写真ばかり撮る自分に嫌気さすこともあるけど、撮ってよかったなと思える瞬間が待ち受けているからやめられない。

昔は人の写らない写真を撮ろうと待ったりもした。
でもあるときから景色ばかりの観光パンフレットと同じ写真ばかりに嫌気がさして、なるべく人が入り込む写真を撮りたいと思うようになった。

私は忘れっぽいので、目に映る光景をいつか思い出すために写真を撮っているんだと思う。
思い出して誰かに記憶を共有するために。歳とったのかな。

宮殿を後にし、ランチの場所を探して、私たちはさらに歩いた。

(2ページ目へ)